SG第31回グランプリ篠崎兄弟出場

ボートレース住之江で行われているSGグランプリ(12/20~25)。史上初の兄弟出場だ。

篠崎元志選手は12/6のG1福岡チャンピオンカップの優勝戦で1マーク失速し、後続艇に追突されて負傷した。
私はニュースでそれを知った上でレース動画を見たのだが、思わず「うわっ!」と叫んでしまった。

それから篠崎選手の怪我の情報を探していた。

肋骨6本、腰椎横突起骨2カ所を骨折し、左肺挫傷で呼吸ができない状態だったらしい。

ボートレーサーは危険な職業だ。彼は以前から「命をかけて戦っている」と発言している。そして、何度か大怪我もしている。

今回の負傷で、唐津のG1全日本王者決定戦(12/10~15)を欠場した。グランプリへの出場も危ぶまれていたが、前検日に姿を見せた。

スポーツ報知twitter

目標は兄弟でグランプリ出場。篠崎選手が言っていた言葉だ。それが現実になる。

篠崎元志選手のグランプリ出場は、2年連続4回目。今年初めて、弟・仁志選手の出場が決まった。篠崎兄弟、仲の良い岡崎選手(福岡)が賞金ランク11位、12位、13位と並んでランクイン。

http://www.boatrace.jp/news/2016/11/057209.php

ボートレースを知らない方へ。
ボートレーサーはクラスに分かれている。実力により半年に一度クラス分けされる。このクラスが高くないと賞金の高いレース(大きなレース)に出場できない。
レースのグレードはピラミッド型で、賞金の大きなSGレース(優勝賞金2500万~)は年間8回開催される。次いでG1レース(450万~)が35回。次いでG2、G3。一般戦(64万~)は全国24場のどこかでほぼ毎日開催されている。
ボートレーサーは1,608人(2016/9/30時点)である。1節間(通常4~6日)で42~52名の選手が出場する。各選手は斡旋されての出場となる。

ボートレースの最高峰レースがこのグランプリだ。獲得賞金によって出場が決定する。決して、運だけで出場できるものではない。賞金に結びつくような大きなレースで活躍しない限り出場できないのだ。

※グランプリの詳しい解説はこちらへ
http://app.boatrace.jp/race/special/12_20161220/1st_2.html

元志選手はこの機会を待っていたはずだ。だから、なんとしても出場したい。その意思が奇跡的回復につながったのだろう。といっても骨折が2週間でよくなるはずがない。

2日間の2戦を終えグランプリトライアル2ndへ出場ならず敗退、私傷病(腰痛)で帰郷した。

仁志選手はトライアル2ndへと進んだ。

篠崎仁志、兄の思い背負い強豪に挑む/住之江
[2016年12月22日10時27分 紙面から]
http://www.nikkansports.com/public_race/news/1755125.html

兄・元志は1st敗退で途中帰郷。2ndでは背負うものができた。「兄の分まで頑張ることは無理だけど、思いとか重圧は全て受け止めて走りたい」。持ち前のスピードで強豪に挑む。

仁志選手の健闘を祈る。そして、元志選手の完全回復を祈る。