恋愛の賞味期限は2、3年といわれる。
それは、脳内物質ドーパミンの働きによるものだという。
さて、ドーパミンは恋をすると大量に放出されるらしい。私が研究をしたわけではないのでここでは”らしい”と表現する。気になる方は「恋 ドーパミン」などで検索してほしい。
出会い（または気づき）の時期
マンガでよくあるシーン。恋に落ちた主人公は「なんでドキドキするの？おかしくなった？」と動揺する。
これは自分が正常じゃないと自覚している。できるだけ今後も「この感覚は正常じゃない」と客観的に考える余裕を持とう。コントロールすることも大切だから（自制心ともいう）。
しかし、ドーパミンの過剰放出で生活に支障が出ることもあるようだ。自分をコントロールできなくなったら病気だ。注意しよう。
出会った頃はまだなにも知らなくてすべてが新鮮である。新しい情報がどんどん入ってきて脳はフル活動する。疲れているはずなのに明日が待ち遠しかったりするのもドーパミンの働きだろう。かぼちゃが馬車に変わる。
私はずいぶん前に心理学の講義でこれを知った。それまでは、真新しさが脳を麻痺させるのだと思っていた。
新しい靴。新しい服。新しい男（女）。
新しい○○と考えただけでわくわくする単純な私(笑)。
相手のことが知りたい時期には、メッセージが頻繁に飛び交う。楽しい！反面、相手がどう思っているのかも気になってくる。
ここでちょっと強引だが、歌詞を引用しつっこんでみる（カッコ内がコメント）。
※引用「헷갈리게 (Between Us)」CNBLUE
毎朝習慣のように連絡し
切れそうで切れない返事に返事をする
（どうでもいいようなメッセージww。経験ある、眠いのにね）
（中略）
君を見たら息詰まる
君を見なければ息ができない
（ヤバくね？死ぬよww。そんだけ苦しいってことね）
どうしたらいいんだ
俺たちの今何だよ
（二人の関係がはっきりしないのではっきりさせたい。けれどその勇気がまだない。フラれたら終わりだから）
俺がどうしてなんだ
（うろたえている。そうとうハマっているww）
（でもこれが意中の相手ならうれしいけど、そうじゃなければマジ怖い！錯覚したストーカーに追われたりしたら…）
熱愛時期
さて、気になっている相手と付き合うようになった。さっき別れたばかりなのにもう恋しい。
絶世の美男（美女）でもないのに、なぜかとても素敵に見える。会うたび、どんどん素敵に見えてくる。恋の魔法で実際キラキラしているかもしれんが(笑)。
※引用「이렇게 예뻤나(YOU’RE SO FINE)」CNBLUE
こんなにかわいかったっけ？
（いや、それ錯覚だからww）
（いつも見ていると見慣れて、たいして素敵に見えなかった人が少し素敵に見えてくる場合もある。でもしばらく見ないとリセットされる）
おまえを見る度に驚く
おまえを初めて見た瞬間 今のこの瞬間
ますます好きになる
（たくさん放出してるんだねドーパミン！）
まさに「あばたもえくぼ」状態である。こういった錯覚さえおこしてしまう。恋愛とはかなり危険なものなのである。
といって、楽しいばかりの毎日が一生続く…はずもない。
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付き合って2、3年の時期
恋愛の賞味期限が切れるという現実が待っている。魔法はとけ、馬車がかぼちゃに戻るのだ。
これは、ドーパミンの放出量が減少するからだ。おかしくなってたものが正常に戻る時期だ。
新鮮味がない。
会う約束がそれほど重要でなく、ドタキャンされても許せるほどマンネリ化している。いつも同じような情景である。あばたはあばただとちゃんと認識できるようになる。
新しい情報はあまり入ってこないので、その間に蓄積されたデータを分析し始める。そして、思っていたよりいい男（女）ではなかったようだという結論が出るのもこの時期だろう。
それでも、嫌いじゃない。情も移っている。自分の一番の理解者（かもしれない）。素敵な思い出もある。私は彼（彼女）に必要とされている（ような気がする）。
このタイミングで他の人に目移りしたり、「飽きたわ、別れよう」と思ったりする。冷静に相手を見ることができる時期だ。ここでよく考えよう。このままふたりでいられるのか。ちゃんと見極めないといけない。大切なのは人間としての魅力や価値をどれだけ持っているかだ。
お互いが同じ時期にドーパミンが減少すれば話し合いで解決できるだろう。だが、減少に個人差がありタイミングが合わない場合は、一方的な別れにもなりうる。そうなると相手は失恋時に傷を負うことになる。注意しよう。日ごろから冷静にコントロールすることを忘れずに。
恋愛の賞味期限を乗り越える場合
延長しよう、関係を続けよう。そう決めたら、後は当人同士の努力次第である。
そう、この歌のように。
出会った頃の二人にも一度戻ってみよう
そして二人で手をつなぎ…（略）
※引用「しあわせになろうよ」長渕剛
きっとご存知の歌なのでつっこみはしない。努力が実れば結婚である（結婚しなくてもいいけれど関係継続ってことで）。
結婚はゴールではない（女性はゴールと思う人がいるらしい）。結婚は始まりだ。結婚とはプライベートを共にする日常生活である。自由を失う覚悟が必要である。独身時にできるだけたくさん楽しんでおこう！
でも、どちらかが冷え切ってしまっていたら…
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うまく乗り越えられなかった場合（苦しんでいる人に向けて）
片方だけ努力をしても冷え切った心は戻らない。戻らないと思ったほうがいい。
私のように努力する時期に気づかずだらだらと関係を続けてしまうこともある。この時期を逃したら心は取り戻せない。
それは他人よりももっと遠い関係である。その頃にはもうお互い視線を合わさない。顔を見てももはや顔という認識ではなくある部位しか見えていない。
もう一度引用する。「헷갈리게 (Between Us)」CNBLUE
君を見たら息詰まる
君を見なければ息ができない
これを一部替える。
おまえを見たら息が詰まる
一緒にいると息ができない
結婚生活がこれだと本気で苦しい。家に帰っても寛げない（まだ結婚していないならラッキーだ）。
もちろんどちらかの「死」という終わりはあるが、いつ終わるのかわからないため非常に苦しい戦いになる。
もし、苦しみに耐えきれなけば別れよう。別れても人生は終わらない。くつろげる場所ができるから。
たとえば、とても寒い日に我慢して外にいるとしよう。見かねた誰かが厚手のコートをかけてくれる。しかし、それを羽織ってもまだ寒い。また、見かねた誰かが暖炉を提供してくれる。暖炉の前でもまだ寒い。やっと温かくなったとき、初めて気づくだろう。想像以上に凍えていた自分に。
同様に、別れて初めてどれくらい我慢していたか知ることができる（実体験に基づく）。
注意：決して離婚を勧めているわけではありません。
もう一度やり直せるかもしれないくらいの時期に別れの決断ができれば、苦しむことはない。相手を憎み続けることもない。憎しみは人生を変える。
忘れちゃいけない。自分をコントロールできるのは自分である。自分の人生を振り回されてはいけない。
しあわせは自分で探すものである。誰かが「しあわせにする」とかエラそうなこと言っても惑わされないでほしい。
最後に、あなたのドーパミンから始まった関係が末永く続くよう祈る。
そして、次のような歌詞がマッチするあなたには…
외톨이야（ひとりぼっちだ）외톨이야（ひとりぼっちだ）
da ri di ri da ra du～
※引用「외톨이야（ひとりぼっち）」CNBLUE
あなたに素敵な出会いが訪れることを祈る。