Read-Aloud

音読する、朗読する

昔、読み聞かせをやっていた。学校の教室なんかで子どもたちに絵本を読んでいた。

『The Read-Aloud handbook(ジム・トレリース著 亀井よしこ訳)』によれば

・教室では、子どもたちを読み手の周りに半円形に座らせ、読み手はやや高い位置に座る
・表情を豊かに
・内容にふさわしいペースで読む
・ゆっくりしたペースであわてない
・作品だけでなく、作者にも生命を与えること
・物語の解釈を押し付けない

『サンタクロースの部屋―子どもと本をめぐって 松岡 享子著』では

サンタクロースの存在を信じることにより、心の中にサンタクロースを収容する空間を作り上げる。サンタクロースが占めていた空間は、その子の心に残る。(中略)この空間、つまり目に見えないものを信じるという心の働きが、人間の精神生活のあらゆる面で、どんなに重要かはいうまでもない。

その空間があることで、見えないものが想像できるってことだ。幼いときにこの空間を作ることで感性が豊かになるんだろう。

実は読み聞かせって言葉が嫌い。絵本を音読するってほかに言い換えがないのかなって常々思っていた。

ついでにボランティアも嫌い。学校などで読んでいたとき、ボランティアって言葉がついてまわる。

そのころ、わたしは余裕などなかった。働かなくては生きていけなかった。絵本を自費購入し、仕事を休んで、朝早くからバタバタして学校に行く。なにかが違うと思った。考えた末、中断した。

それで、いまだに課題のまま残っている。完遂しなかったそれが澱のようにたまったままだ。だから、少し形を変えて表現していこうと考えた。

今回このサイトを作るにあたり、youtubeなどで投稿された映像をいくつか見た。刺激されたものはあったかな、なかったかな。もちろん、上手いなと思うものはあった。

まず、ここでやりたいのは、絵本の音読か、児童書の朗読か。

絵本の音読は、絵本と読み手がいればどこでもできる。では、それを映像にしたとき、どうすればうまく伝わるのだろう。読み手は映すのか?聞き手は必要か?効果音は?

児童書の音読は、映像がなくてもできそうだ。

リアルタイムで、悩みながら作っていくつもりでいる。まずは、企画から始めよう。