CNBLUEとの出合い

正統派イケメン好きである。

数年間、ボートレーサーの篠崎元志選手一筋で過ごした。カラオケで歌えそうな曲以外は、音楽も聴かず、ひたすら篠崎選手だけを追っていた。
※ストーカーじゃない、ニュースなどの情報のことである。

県内でトークショーがあれば最優先で見に行った。ただ見るんじゃなく、表情一つ変えないガン見である。最前列でカメラでバシバシ撮るし、動画モードで追う。手がふさがってるから、拍手も出来ない。振り返れば、私の行動は本当に失礼だ。

篠崎選手は迷惑だっただろう。きっと、オバハンが嫌いというより私みたいなやつを嫌がっているんだろう。

だから、篠崎選手と目線が合ったのは二度だけだ。

一度目は、2012年6月14日若松ボートのトークショーで質問コーナーがあり、「いままでで一番印象に残っているレースはなんですか?」と尋ねたときだ。篠崎選手はしばらく考え込んだ後、それは初優勝のレースで、「頭が真っ白になった」と当時の状況も交え詳しく答えてくれた。

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二度目は、同年8月4日福岡ボートのペアボートに参加したときだ。残念ながらペアボートの選手は選べなかったので、ペアボートには他の選手に乗せてもらった。初めて乗ったペアボートから降り、強張ってヘロヘロの足取りでスロープを上がって行くと、そこに篠崎選手がいた。そのときの光景は、今でもスローモーションで回想できる。まばゆい光を放つ篠崎選手としっかり目が合った。恥ずかしくなるくらいまっすぐに私を見ていた。時間が止まったように感じた。

私は東日本大震災のチャリティツーショットの申し込みをしていた。だから、篠崎選手は撮影のために私を待っていたのだ。おそらく「一番に申し込みした人が今降りてくるから待ってください」とか言われてたんだと思う。そのときは、彼と視線が合うのが、これで最後だとは思わなかった。

それ以後、何度も篠崎選手を見ているけど絶対視線を合わせてくれない。握手するときもよそ見をしている。話しかけても、ツーショットで映るときも視線は合わない。私がすでに嫌なやつだと認識されているか、または、その都度嫌いなタイプに仕分けされているかはわからない。

篠崎選手が嫌いになったわけではない。

でも、昨年(2015)夏から揺れ始めた。私は複数を追えない。一度に一つのことしかできないし、一人しか追えない。
※断っておくが、現実の人と虚像の人(スポーツ選手や芸能人など)は、カテゴリーが別である。そのくらいの分別はある。

8月、なんとなく目にした動画で山Pを見たとき、「あれ?かっこいい」と思った。もちろん、山Pがかっこいいことくらい知っていたけど、「好みの顔だったんだ」と認識した。気になってPCで検索すると、篠崎選手に似ている画像がいくつかあった。篠崎選手は、昔の明石家さんまにも似ていたからきっと山Pも同系統の顔なんだろう。だから山Pに少しだけハマった。特に『大人のKISS英語』の山Pがカッコよかった。でも、深追いする前にどうでもよくなった。月9ドラマの『5→9 ~私に恋したお坊さん~』の途中でリタイアした。

9月中旬、長くお世話になっている方たちとの飲み会で、JYJのキム・ジェジュンを薦められた。顔や立ち姿を見るとすごく私の好みだった。肩の感じが特に。韓国のアイドルって、今までまったく意識したこともなかった。ジェジュンは兵役中である。かっこいいけど、深追いしなかった。

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次の週、その話を他の人にしたら、キム・ヒョンジュンを薦められた。SS501のリーダー。彼も兵役中である。若いころのヒョンジュンはホント山Pにそっくりだ。『イタズラなKiss』や『花より男子』を見たらハマった。でも、兵役前の顔はちょっと違うかも…若いころの顔が好みだった。活動再開したら、また考えよう(笑)。

この三人(篠崎選手、山P、ヒョンジュン)は、1985,1986年生まれである。ああ、若者ばかりだと反省もしたが、自分の好みの年齢層もはっきりわかった。

「FTISLANDとCNBLUEどっちがいいと思う?」

12月のある日、息子から問われた。なんで唐突にそんな選択させるか不可解だったが、双方のバンドをあまり知らなかったので、チェックすることにした。折しもGYAO!のMnetライブ特集は、FTISLANDとCNBLUEだった。

ライブ映像で3曲ずつ聴き比べた。

リードギターの人がいいな。顔が。あれ、いつの間にかビジュアル優先になってね?ま、いっか。これは双方に一票ずつ、っと。

ボーカルは…ん?ホンギ、音はずしてね?ってことでCNBLUEのボーカルに一票。

「う~ん、CNBLUEのがいいみたい。リードギターは二人とも顔が好みだった」

これが、最初の答え。音楽的な感想など一切ない。息子は、ふ~んって返事だけ。なんのために尋ねた?

簡単に出した答えだが、少しひっかかるところがあり、後日もう一度聴き比べてみた。

まず、FTISLANDから。今度はすべての特集曲を聴いた。ホンギが音をはずしていたように感じたのは、先の一曲だけだった。そもそもCDで聴いていないのでホントにはずしているのかも定かではない。イヤモニのせいかも?とも思える。あ、ドラムの子もかわいいかも。

次にCNBLUE。「あ~、やっぱギターの子、かっこいいわ」リードギター(ジョンヒョン)に注目しながら何曲か見ていた。

突然、衝撃。曲は「I’m Sorry」…

真ん中のボーカルの子かっこよくね!?ステージで客をあおっている。あれ、なんで見落としていたんだろう。歌っている姿がかっこいい。特に顔が。若いときのミスチルの桜井くんみたいだ。

余談。
ミスチルが特別お気に入りってわけでもない。でも、なぜか桜井くんがライブ映像中に笑顔になるとすごくうれしくなる。音楽が本当に好きなんだって伝わってくる。そして、記憶の中で桜井くんを思い浮かべると、頭の中でこれが鳴り出す。

「お願いだ Baby そばにいて 笑って その顔を見たくて 俺はボロボロになる」(THE MODS/バラッドをお前に)

途端に、切なくなる。桜井くんの笑った顔が見たくて私はボロボロになる?(笑)

気を取り直して…

真ん中の子に注目してもう一度見る。

ヤバい。私、この子にハマる。という予感。
※このときヨンファの名前を知る。

ヨンファ。ヤバい。ヨンファの笑った顔が見たくて私はボロボロになる。という予感。

始まりはいつも突然である。

そして、そこに葛藤が生じる。自我との戦い。

「この先に行きたい」「危険だから行ってはいけない」「うん、わかってる。けど、やっぱ行きたい」「ダメだって、もうババアなんだから行くな!」

自我に負けた。もう後戻りはできない。ごめん、篠崎選手。※いや、篠崎選手はあんたやら知らないから。

※以下の動画は私がそのとき見たものではないけれど、参考になれば。