ドラマ「美男ですね」再度通覧からの主観について

最初にこのドラマを見たのはちょうど一年くらい前だった。

記事「ヨンファへの心の抵抗」に書いたが、ヨンファへの抵抗を続けていたときに通覧した。

その記事に、私はヨンファの演技に対して良くない評を書いていた。

ドラマを見ていてもヨンファは全然かっこよくない。演技も下手だし、役もキモい。「タオル男」「ミルク男」というニックネームがついたほど人気、なんて記事読んだけれど「マジか?」ってくらいひどい。

今回あらためて見て「主観って怖いな」と感じた。

あの頃の私は、ヨンファに対する免疫をつけるためにこのドラマを見た。その行動は、自己抑制の(ヨンファへの評価低下を望む)ためだ。

もちろん、初回の通覧なのであらすじは知らない。単純にドラマの展開が気になった。主役好きの私はパク・シネ演じる「コ・ミナム(コ・ミニョ)」とチャン・グンソク演じる「ファン・テギョン」のラブラインに注目していた。ファン・テギョンの邪魔(?)をするヨンファ演じる「カン・シヌ」が嫌いだった。カン・シヌのキャラクターは「コ・ミナムをやさしく見守る男」。

シヌの煮え切らない態度(押しが足りないからウジウジあきらめられない態度という意味)が私をイライラさせた。イ・ホンギ演じる「ジェルミ」はすごくわかりやいキャラクターでコ・ミナムへの思いをあきらめるシーンも(かわいいキャラでありながら)実に清々しかった。

我ながら、ヨンファへの免疫としては実にすばらしい選択だったと思う。

しかし、初回通覧と2回目通覧で同じドラマのはずなのに(なにも変わるはずがない)ヨンファへの印象が違ったのだ。

2回目の通覧の感想は、確かにシヌはイライラさせるけれど、ヨンファの演技はそれほどひどくなかったのだ。セリフシーンはアイドル俳優なら普通に見れるランクである。無言で見つめるシーンは「×」と「○」があった。「×」は、ただ見つめるだけのシーンで無表情すぎる点。「○」はせつない表情シーンではちゃんとせつなさが伝わる点。

その他の「×」は、カメラ引きシーンの立ち姿に、不自然にポンと置かれた人形のような印象がある点である。

今回の私のヨンファの演技総合評価は、10点満点で4点である。(←もちろん、これも主観)
※ドラマとして「美男ですね」は話の展開も面白いし、社長役の「チョン・チャン」が何気にカッコ良かった。

12話でシヌがギターを弾きながら歌うシーンで、初通覧の私は抵抗できずにヨンファへ引きずられてしまうのだが、今回は抵抗できなかった理由が歌うシーンじゃないことに気がついた。12話で歌う前にシヌは感情を爆発させたのだ。つまり、いままで一度も声を荒げたこともないシヌが感情をむき出しにした。そして、歌うシーンがくるのだ。この「感情を表に現してからの歌シーン」に心が揺れたのだ。私には、見ているそれがヨンファなのかシヌなのかわからない状態だったのだ。

歌うシーンは記憶に残っているほど良くなかった。あの時は、どう美化したのだろう?今はすでに韓国語の歌に慣れたからなのか?それほどインパクトのある良い歌シーンとは思えなかった。

ああ、だから主観は怖い。

おそらく、3度目(ないとは思うが)見たらまた違う印象になると思う。

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そこで、今さらながら当たり前のことに気づいた。私の発言(このブログに記述することを含む)は、主観だらけなのだ。そして、それはきっと私だけに限らないだろうということにも。

この世に出回っている(記述されている)いろんなことは主観なしに語られないのだ。そして、その個々の主観でさえ、環境や状況などによって変わっていくのだ。

主観は事実を曲げる。

だとしたら、事実だけの記述ってどうすればできるんだろう。

たとえば、「目の前で男が倒れていた」のを目撃したとしよう。この文章の中に確かな事実があるのだろうか。

ひとつ、本当に「男」なのか?そもそも人間じゃないかもしれない?違う生命体の可能性も人形やロボットって可能性もあるわけだ。

ふたつ、本当に「倒れている」のか?眠っているかもしれないし、元来そこにあったものかもしれない。オブジェという可能性もある。

みっつ、本当に「目の前」なのか?目の前とはどのくらいの距離なのだろう。そう見えただけでプロジェクションマッピングかもしれない。夢かもしれない。錯視かもしれない。

これだけでこの文章のすべてが「主観」によるものだと解釈できてしまう。

つまり、このブログに記述してきたものは私のフィルターを通して見たもの感じたものを語っているだけだ(私は感情を記述(表現)することが多いので、事実に近いような表現は最初からできていないのだが)。

そう考えると、最近多い記事、ヨンファに関しての記述やライブに関しての記述もすべて私個人の極端な趣向による記述なので、ひとりエラそうに書いていることもほとんどの人に無意味になるのかもしれない。

事実が書けなくて申し訳ない。本気で思っている。申し訳ない。

と言って、今後記事を書くたび、「これは事実かどうかわからないが…」という断りの記述も見る人からしたらうざいだろうから、個別の記事には書かないでおく。お手数ですが、その都度思い出してください(お願い)。

最後に…

読む可能性などゼロに等しいヨンファさんへ。

ごめんなさい、ブログであなたのことをたくさん記述し、都度失礼なことばかり文字にして_(._.)_
용화씨, 정말 미안해요.죄송합니다.(ヨンファさん、本当にごめんね。申し訳ございません)

本ドラマを見たことがない方へ(最終回の演技)
メイキング動画「SBS Drama 미남이시네요 메이킹(You’re beautiful making film) 마지막 촬영장 ep.2」
https://youtu.be/Jp2FhN9yQDY