この記事は、韓国語の勉強がてら、ヨンファ主演ドラマをたどり見解を述べることが主旨である。
ちなみに今までヨンファ作詞の歌詞しか訳したことない。これは初挑戦である。入力ミスや誤訳もあると思う。指摘歓迎。
まずは、韓国のMBCのドラマ「넌 내게 반했어(2011年 全15話)」サイト。ここには動画や撮影エピソードなどがある。
http://www.imbc.com/broad/tv/drama/fallinlove/
日本ではタイトル「オレのことスキでしょ。」で放映された。この記事を読む前に、下記サイトの一読をお勧めする。
ポニーキャニオン
http://v.ponycanyon.co.jp/oresuki/intro.html
BSフジ
http://www.bsfuji.tv/oresuki/
「넌 내게 반했어(ノンネゲパネッソ)」の直訳は「おまえは俺に惚れた」
本ドラマは、芸術大学学生たちのラブストーリー。
主演はパク・シネ、チョン・ヨンファ。ふたりは「美男ですね」で共演している。
이규원(イ・ギュウォン)
배우 : 박신혜(パク・シネ)
이신(イ・シン)
배우 : 정용화(チョン・ヨンファ)
[単語]배우:俳優
韓国の姓は一文字が多い。二文字姓の場合は名前と区切るためスペースを空けるらしい。
CNBLUEのジョンヒョンとジョンシンはこのドラマの役名と同じイ姓である。
韓国語は語順が日本語と似ているから覚えやすいと聞くが、日本語にない発音がある。
そして、その発音で一番難しいのはパッチム(後述参照)絡みの発音である。
その前に、言葉の定義をしておく。
まず、韓国語と日本語は「言語」である。韓国語の表記文字を「ハングル」という。日本語の表記文字は「ひらがな・カタカナ・漢字」である。
つまり、ハングルとは韓国固有の「文字」を指す。
文字なのでたとえば「ハングルで歌う」とは言わない。「ひらがなで歌う」と同じ意味だから。歌うときにひらがな、カタカナ、漢字で歌うなどと表現しない。日本語で歌うのだ。確かに時折カタカナ英語で歌うとは聞いたりするが、これも「英語」で歌うのだ。つまり、「韓国語で歌う」と言う。
同じく、ハングルで話すとも言わない。ひらがなやカタカナで話すと同じ意味だから。韓国語で話すと言う。
ハングルは、子音+母音で文字の形を作る。たとえば上記役名の「이」、これは「イ」と発音する。俳優の意味である「배우」を文字単位で発音すると、「배」は「ペ」、「우」は「ウ」。
ローマ字を想像するとわかりやすいだろう。ハングルの子音は必ず左か上に配置される。
「이」:「ㅇ」子音、「ㅣ」母音
「배」:「ㅂ」子音、「ㅐ」母音
「우」:「ㅇ」子音、「ㅜ 」母音
パッチムとは下から支えている子音部分。子音+母音+パッチムの子音。
たとえばヨンファの姓「정」は「チョン」だが下の「ㅇ」「ン」の部分がパッチムである。
この「ン」だが純粋な日本語の「ン」ではなく英語の「ng」の発音である。
またパッチムではなく通常の子音で使われるときの「ㅇ」は無音である。
「이」の「ㅣ」の部分が「イ」。ローマ字で書くと、無音+i(=i)である。
「우」は「ㅜ」の部分が「ウ」である。「배」は「peまたはbe(有声音化)」この場合のeの発音は「ɛ」。
そして「신」は「シン」だが、このパッチムの「ン」は「n」の発音である。
パッチムのある文字の場合一音で発音する。「정」は「チョ・ン」ではなく一気に発音する。
このパッチムが次の文字と続けて発音されるときに連音化したり、激音化、濃音化、鼻音化、流音化、口蓋音化する。
これが難しいのだ。誰だ?簡単だと言ったのは?私が聞き取れない理由はここにある。(←おい、単語も知らねえだろう)
気を取り直して…ドラマに戻る。
1話から抜粋-その1-
韓国ドラマを見ていると必ず出てくるこのテロップ。
1회
[単語]-회:~回
1話のこと。
1부 <어쩌다 마주친 그대>
「偶然に出会った君」
[単語]-부:~部
また、横道にそれるが…
出会いはいつも偶然である。
まず、条件が「今生きている(同時代である)」ことは必須だし、個々の人々が、全世界中の人と出会うなんて非常に難しい。人の移動範囲を考慮すると「出会い」はいつも「偶然」である。
私たちは身近な人と恋愛をする。もちろん、現代はインターネット社会で距離が離れていても出合いはある。しかし、私たち限られた時間の中で生きている。よって、互いのタイミングが合わないと出合えないのだ。そして、出合いから出会いへ。場合によってそれが相思相愛に発展する。しかし、その関係が永遠に続くことは少ない。つまり、一生の伴侶として出会うような「運命的出会い」なんてすごい確率なのだ。だから、私たちはそれに憧れを抱く。
ドラマに戻る…
シンが初登場のシーン(つまりヨンファが初登場)
済州島(チェジュ島)空港、ギュウォンが祖父とのやり取り、金をくれとねだるが祖父はバス代しかくれず…
ギュウォン(ぶつぶつ言う)もっちょっとくれても
再び荷物を持っていく。
そのようなギュウォンの後ろを軽いリュックサックのシンが出てくる。
シンがギュウォンと初絡みシーン(つまりヨンファがシネと初絡み)
ギュウォン、いらいらし強引に鞄を引き上げて。
この時、だれかがパッと入ってバスの中に運んでくれる。シンだ。
そのあと、芸術大学でギュウォンはシンを見かける。しかし、済州島で鞄を運んだ男という認識はないようだ。むしろ、シンに対して良くないイメージを持つことになる。
闘病中の指導教授の支援チャリティー演奏会を準備するギュウォンは、出演交渉のため学内で人気のバンド「ザ・ステューピッド(The stupid)」にゲスト出演を依頼することになる。ライブハウス「カタルシス」へアマチュアロックバンド「ザ・ステューピッド」のライブを見に行く。
ライブハウス「カタルシス」の外で女学生が告白するシーン(下記のURLをコピーしてブラウザに張り付けると動画が見れるはず)
http://imbbs.imbc.com/view.mbc?list_id=1695620&page=8&bid=fallinlove_clip
女学生から告白され、ブスは嫌いだと断るシン。侮辱された女学生がシンの頬を叩いて行く。
それを見ていたギュウォンにシンは、おまえも告白か?と尋ね、慌てて否定するギュウォン。
ならいい、とライブハウスに入っていくシン。なんという自信過剰王子!とギュウォンはつぶやく。
ギュウォンの中でシンのイメージは最悪である。
その後、「ザ・ステューピッド」のライブを見るギュウォン。
この場面でイ・シン(ヨンファ)が歌った「어쩌다 마주친 그대」(下記のURLをコピーしてブラウザに張り付けると動画が見れるはず)
http://imbbs.imbc.com/view.mbc?list_id=1706138&page=5&bid=fallinlove_music
ギュウォンはシンの演奏と歌に引き込まれてしまう。
歌詞は以下のような内容。
偶然出会った君の姿にぼくの心は奪われてしまった
バカ、バカ、ぼくはバカみたいだ
一気にシンに興味を抱いた?ギュウォン。
相反する感情を同時に持つというのが、エピソードとして大切なのかもしれない。
このドラマのヨンファの役どころは「ツンデレ男子」である。しかし、そう見えないところがヨンファの演技力かな。単純に無愛想で性格悪そうな男のイメージ。カリスマには見えない。ヨンファはどこか演技がつらそうに見える。「美男ですね」のシヌ役のように演技に迷いがあるのか?ヨンファはタレ目だから基本ツン役が難しいのかも。ライブ場面で見せる挑発的な目が他の場面でも欲しいところだ。
パク・シネの演技が上手いのでギュウォンには感情移入しやすい。
この曲はソンゴルメというバンドの曲。
송골매 – 어쩌다 마주친 그대 (1982年)
송골매,Songolmae
1980年代初頭、最高の人気を享受した伝説的なロックバンド
引用元
http://hanryu-archives.blogspot.jp/2015/11/songolmae.html
Songolmae公式サイト
http://songolmae.co.kr/
メロディはキャッチー。バンド文化が盛んでない韓国で人気だったとは知らなかった。(←そもそも韓国のことは全然知らない)ヨンファからすれば大先輩の曲だ。
私はドラマよりもやはり歌が好きなようである。文章を見ると嫌気がさすけれど、歌詞を見ると内容を知りたくなる。だから、日本語にするときのモチベーションが違う。よって、ドラマをたどると言っても主流は歌になるだろう。
NHKで放映されていたヨンファ主演のドラマ「三銃士」の最終回が終わったばかりなのに、「三銃士」ではなく「オレのことスキでしょ」について今さら注目にする理由は、言葉遣いである。言葉遣いが時代ドラマと現代ドラマでは違う。日本でも現代ものは「拙者」「たのもう」「~でござる」「殿」「おな~り~」「御意」など使わない。私が覚えたいのは現代文である。
サムライ好きの私としてはドラマ「三銃士」のヨンファは押しだけど…それはまたの機会に。