コントロールと価値観

最近、うまくいかない。

元より、うまくいくことなどないに等しいのだが、近頃はぜ~んぶがうまくいかない。

もやもやしたまま、心がなくなっている。なんか追われているような焦燥感がある。

食べ物がおいしくない。胸がムカムカする。休日なのに心が休まらない。

ああ、これは…

ストレスだ。ストレスの原因ははっきりしている。天敵が現れたのだ。

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私にとっての天敵は、姿かたちは変っても一発で見抜けるほどわかりやすい。

どちらかというと裏表のある人は苦手である。しかし、それだけでは天敵にはならない。

愛想が良くて気さくでも、他から好かれていようがいるまいが、支配臭がすればアウトなのである。

つまり、天敵は支配しようとするタイプである。

天敵が出現するたび焦燥感にかられる。ストレスとの戦いで日常生活は一変する。

こんなことではだめだ、と自分を奮い立たせるがうまくいかずに焦りだけがうずまく。

これは人生の課題なんだ。逃げずに克服しよう。心に誓う。

でも、どうやって…

方法が難しい。受けたダメージで体力も精神力もかなり失われ回復がままならない。

そんな矢先…

そろそろ整理しなくてはと、放っておいた新聞を20日分(どんだけ溜めているんだ)を一気に斜め読みする。

ふと目に飛び込んだ言葉は…

「相手をコントロール=優秀」という価値観

目にした途端、腑に落ちた。

記事は「セクハラを考える」である。(朝日新聞2018/5/18記事(京都橘大浜田准教授))

ああ、これだ。これだ、これだ、これだ。

コントロールできないから敵対視するような態度で厳しく接し、あからさまな対応をしていたんだ。

天敵上司が次々浮かぶ。

私は上司を喜ばせるような特別な態度をとらないし、自分の正しいと思う考えを実行してきた。それが会社と社員のウィンウィンだと信じていたから。

たとえば、残業。労働時間内に消化できる仕事量を与えられていると想定し、仕事を黙々とこなす。上司の放つ話題に(しょうもない冗談が多い)反応することも少ない。

天敵上司のほとんどは自分の冗談に笑って話を膨らませ会話する人や自分を頼る人にはとことん甘い態度をとる。それができないやつ=仕事できないやつと思っているかのようだ。

私は決して、上司を無視しているわけではない。定時に終わらせることを優先しているだけだ。

顧客対応の残業は除き、定時に終わることが前提であり、無理な納期タイミングや突発的なことがない限り残業はしない。

なかには残業ありきで仕事を進めている人もいる。集中残業とダラダラ残業は判断しづらい。残業が増えれば、私生活に影響を及ぼす。過労死も他人事ではない。

仕事とは、労働を売って賃金をもらう契約だ。仕事時間中は会社(業務)に自分の時間を売っている。そういう覚悟で仕事をしている。

そこに、上司の考え方と相違があれば、その覚悟はきっと鼻につく。

それで敵対視されているのだと思っていた。

しかし、私の解釈が間違っていた。

「相手をコントロール=優秀」という価値観を持っている上司と考えれば、すべてが納得できる。

私は上司にとってコントロールできない対象なのだ。上司は皆をコントロールしようとしているのだ。自分の価値観を優先させるために。

皆の仕事能率をあげるためにそのエネルギー使えばいいのに。

可哀想な人である。

そう思うと、ムカムカしない。明日が楽しみなんて思えるほどお気楽じゃないけれど、頑張れそうである。

かかって来い(笑)。